世の中にはたくさんの知育教材やお教室、通信教材、そしてそれらの情報であふれかえっています。そういった情報を目にすると、あれもこれも「我が子にもやらせなきゃ!」と、あせる気持ちになりませんか。
ですが、私たち親が力を注ぐべきことは、目の前の我が子を見つめること。そして、我が子が興味を持ったことを徹底的に追及させてあげることです。
今回は、知育に関する情報に翻弄され悩んでいる方におすすめの本をご紹介したいと思います。
著者は、テレビや雑誌など様々なメディアで活躍している脳科学者の茂木健一郎さんです。
子どもの可能性を見つける宝探しをしよう!
著者はいつも、子どもを持つお父さんお母さんに対して、「子どもの可能性を見つけるための、宝探しをしてください!」とアドバイスするそうです。
0~5歳という時期は「脳の土台づくり」をしっかりやるべきであり、その中でもっとも重要なことは、ドーパミンを出しやすい脳をつくること、それが著者の脳科学者としての結論だといいます。
ドーパミンは、うれしいことや楽しいことがあると分泌される脳内の神経伝達物質です。
このドーパミンが出れば出るほど、私たち人間は物事に対する意欲が高まり、何事においても積極的に取り組めるようになるそうです。
ドーパミン体験をどんどんさせてあげよう!
ドーパミン・サイクルをつくるために、私たち親は何をすれば良いのでしょうか。
子どもの脳にドーパミンがあふれるのは、「これまで経験したことのないはじめてのこと」を体験したときだといいます。
それも、簡単すぎるチャレンジでもむずかしすぎるチャレンジでもダメで、成功する可能性が少し多いくらいのレベルのチャレンジがベストだそうです。
普段から子どもをよく観察して、チャレンジのタイミングを見計らってあげる必要がありますね。
因みに、私は先日3歳になったばかりの娘をポニー乗馬に連れていきましたが、乗る直前で「怖い~!やらない!」と拒否されました(^^;
自宅にある木馬に乗りながら「本物の馬に乗ってみたい~♡」と言っていたので連れていったのですが、我が子にはまだ早かったようです…。
5歳までにドーパミン・サイクルをつくりあげよう!
この本を今すぐに読んでほしい理由は、ドーパミン・サイクルをつくりあげるには、子どもが幼少期である「今」が大切だからです。
ドーパミンを出すサイクルは、大人がすぐに身に付けられるようなものではありません。
0~5歳という脳を育てる大切な時期に、ドーパミンが出るような経験を繰り返すことが大切だと著者はいいます。
この本は、0~5歳までの子どもを持つお父さん、お母さんを対象に、ドーパミン・サイクルをつくり出すための脳の育て方や親のあり方について詳しく解説しています。
ドーパミン・サイクルをつくる具体的な例も、難しいものではありません。お絵かきや絵本、ごっこ遊び、登場人物になりきる遊び、図鑑の活用など、ありふれたものをちょっと工夫する方法が紹介されています。
私自身も、普段の過ごし方や子どもの新しいおもちゃの購入を考えるとき、週末のおでかけや、習い事について考えるときに何度も読み返している1冊です。
そして、この本を読むと、「子どもが熱中できることをたくさん見つけてあげたい。」「子どもがそれに熱中できる時間をできるだけたくさん作ってあげたい。」と改めて思います。
知育が好きなお父さん、お母さんは、是非読んでみてください。