「今、ここで満足し、楽しむこと」を教えてくれた絵本
子供達がもう少し大きくなったら、手がかからなくなって、もっと子育てを楽しむ余裕ができるはず。
2人目が生まれて半年あまり、そんなことばかり考えていました。
時が過ぎれば、きっともっと楽しく子供達と過ごせるはず!
時が過ぎれば、イライラすることも子供に怒ることも少なくなるはず!
目まぐるしく過ぎていく毎日に翻弄されて、うっかり忘れてしまっていたことがありました。
それは、「今、ここで満足し、楽しむ」ということ。
それを思い出させてくれた絵本がこちらです。
この絵本は、アンデルセンの物語に合わせてつくられたものです。
アンデルセンらしい物語
アンデルセンは、「シンデレラ」「人魚姫」「みにくいアヒルの子」「マッチ売りの少女」「はだかの王様」など世界的に有名な童話を数多く生み出した方。
本名は「ハンス・クリスチャン・アンデルセン」(Hans Christian Andersen)1805年デンマーク生まれの作家です。
アンデルセンは非常に貧しい家庭に生まれ、学校ではいじめを受けていたそうです。そんな中でも、両親は教育を重視し、特に父親は彼に本を読み聞かせ、文学に対する興味を育てました。
アンデルセンの作品には、現実世界の厳しさや人生の苦しみを反映したものが多く、少し暗い印象を受けることもあります。
今回の物語「もみの木」も、正直、暗いお話です。
しかし、そこに教訓があり、読み終わったあとも考えさせられる内容です。
せなけいこさんの貼り絵で表現
そして、なんとこの絵本は、せなけいこさんのあの独特で温かみと優しさがある貼り絵で物語が表現されています。これは、せなけいこさんデビュー前夜の幻の原画を復刻したものだそうです。
どんな物語?
この絵本は、若いもみの木が主人公の物語です。
もみの木が、もっと大きくなりたい、大きくなって外の世界を見てみたい、と思っているところから物語は始まります。
ある冬、ついに大きくなったもみの木は、切り倒され、クリスマスツリーとして美しく飾られることになりました。
その後の運命は…。
今を楽しむこと、今この瞬間の幸せに気付かせてくれる絵本です。
絵本ですので、それほど時間をかけることなく読むことが出来ます。子育てが辛いなぁと思ったら、是非手にとってみてください。