「幼児期の人見知り」我が子が泣く本当の理由はHSCを知るとわかるかもしれません

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乳幼児期から様々な場所に連れていき、色んな体験・経験をさせてあげたいと思いますよね。

でも、家を出る前や会場に入る前に子どもが”何か”を察知して大泣きしてしまい、結局何も出来なかったという経験はありませんか。

我が家の娘も同じでした。

  • 近所のお友達の家に招待していただいたのに、自宅を指差しながらずーっと泣きっぱなしだったこと
  • 歩いている途中におばあちゃんに頭をポンッと触られて極度に緊張して固まってしまい、泣き出してしまったこと。
  • 保育園の園庭開放や児童館で固まってしまい遊ばなかったこと・・・。

思い返すとキリがないくらいたくさん出てきます。

周りの人からは「そういう時期あるよね」と言われるので、私も「そのうち成長していくんだな」と思っていました。

しかし、ある時、娘と似たような要素がたくさんあるHSC(とても敏感で感受性が高い子)という気質があることを知りました。

これを調べていくうちに、我が子が泣く理由、嫌がる理由がわかっていきました。

HSCは診断名ではなく、発達障害ではありません。

「うちの子はHSCだ」と枠にはめる必要もないかもしれません。

しかし、私の場合、HSC を知ったことで「なるほどね~!」と思うことが増えて、心が明るくなったといいますか、これまでより娘に対して良い対応ができるようになりました。

なので、私のように「うちの子大丈夫かな」と悩むお母さんやお父さんにHSCを知るきっかけになるといいなと思い、この記事を作成しました。

「HSCってはじめて聞いたよ」という方のために、ポイントをおさえてご説明したいと思います。

HSCとはなにか?

「HSC」は、「Highly Sensitive child」の頭文字をとったものです。

とても繊細な子、人の気持ちや周りの刺激に敏感な子のことです。

HSCは、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン氏が提唱した言葉です。

HSCの子が必ず持っている4つの特徴

先ほどあげたHSCの提唱者であるエレイン・N・アーロン氏は、HSCの特徴として4つあげています。

その4つの特徴は、それぞれの頭文字をとって「DOES(ダズ)」と呼ばれています。

「D」「O」「E」「S」すべてに当てはまらなければ、HSCではありません。

また、これらの気質は生まれつきのもので、育った環境によるものではありません。

  1. Depth of processing(深く処理する)
  2. Overstimulation(過度に刺激を受けやすい)
  3. Empathy and emotional responsiveness(全体的に感情の反応が強く、特に共感力が強い)
  4. Sensitivity to subtleties(ささいな刺激を察知する)

①Depth of processing(深く処理する)

お子さんが「思慮深いね」と言われることはありませんか。

HSCの子は、少しの情報から多くのことを感じ取り、深く考える力があります。

私の娘の場合は、友達と遊ぶときやちょっとしたイベントに参加する際、まずはじーっと見つめてよく考えてから行動するので、スイッチが入るのに少し(いや、かなり)時間がかかる傾向にあります。

最後まで見ているだけの時もあります。

また、HSCは様々な情報を頭のなかで処理するので、質問されたときなどの反応が遅いことも特徴としてあげられます。

私は、「慎重なのは我が子のいいところ!」と思っています。

世の中には、大胆に行動する人もいれば、慎重に行動する人もいますよね。それぞれが、長い歴史のなかで生き延びてきた性質、生存戦略なんだと思います。

②Overstimulation(過度に刺激を受けやすい)

HSCは、音や光、匂い、痛み、肌ざわりなどの刺激に敏感で、そのために疲れやすいという性質もあります。

服の肌ざわりが苦手で服を着るのを嫌がる、タグがチクチク当たるのも気になる。これもHSCあるあるです。

娘の写真を見返すと、裸が多いんですよね。服を着せるのにはすごく苦労しました。当時は理由がわからなくて、「なんでそんなに嫌なの!?寒くないの!?」と思っていましたが、肌ざわりが嫌だったんですね。

また、過度に刺激を受けやすいという理由から、人が集まるところが苦手という場合も多いです。

自分の子どもが苦手なものがわかると、「なるべく人の少ない時間帯に予定をいれる」「窓の近くに座る」などの対処法も考えられます。

③Empathy and emotional responsiveness(全体的に感情の反応が強く、特に共感力が強い)

HSCには、人の気持ちや、ときに動物の気持ちに対して共感力が高いという性質もあります。

このため、他の子の出来事(怒られたり)を自分のことのように受け止めてダメージを受けてしまうこともあります。

よくも悪くも、人や環境に影響されやすいのです。

④Sensitivity to subtleties(ささいな刺激を察知する)

  • 小さな音やわずかな匂いに気付く
  • 人の服装や髪型、物の置き場所などの少しの変化に気付く
  • 人の機嫌を機敏に察する

HSCにはこのような性質も見られます。

音のわずかな違いに気付く子は音楽関係で才能を開花させるかもしれません。

味に敏感な子は美味しい料理を作るのが得意になるかもしれません。

我が子の良さを引き出してあげられる、そんな親になりたいですね。

ADHCや自閉症スペクトラム症との違い

HSCはまだまだ認知度が低く、ADHCや自閉症スペクトラム症、あるいは、それらのグレーゾーンとして間違えられてしまうことがあるそうです。

私は医者ではありませんので、専門的なことはわかりませんし書けませんが、我が子がHSCなのか、発達障害なのか、私自身が考えるヒントになった情報をここで共有したいと思います。

(明確な診断は、専門家をお尋ねください。)

HSCとADHCの違い

HSCは様々なことに気が付くので、気が散りやすい傾向にあります。それが、HSCがADHCと混同される大きな要因です。

病院などでの検査は、普段とは異なる環境なので、気が散りやすいです。

しかし、いつもと同じ人が周りにいて、いつもと同じ慣れた環境であれば集中できる。そのような性質が我が子にも見られたら、ADHCではなくHSCの可能性があるかもしれません。

HSCと自閉症スペクトラム症の違い

自閉症スペクトラム症の場合は、場の空気をよんだり、人の気持ちを察知することが苦手であることが多いといいます。

それに対してHSCの場合は、場の空気をよみすぎたり、人の気持ちを機敏に察します。

その点が、HSCと自閉症スペクトラムを見分けるひとつのポイントとなるようです。

「我が子もHSC?」と思う方におすすめの絵本(無料)

ここまで呼んで、「もしかしたら我が子もHSC?」と思う親御さんに是非読んでいただきたい『敏感な子の守り方絵本』という絵本があります。

これは、『HSC子育てラボ』さんのホームページですべて読むことができます。

こちら↓にリンクも貼っておきます。

『敏感な子の守りかた絵本』 | HSC子育てラボ
                              &nbsp …

きっと、我が子のことがより深くわかると思いますので、是非、読んでいただきたいです。

「お母さんはわかってくれている」と、子どもが思えることは、子どもにとってとても幸せなことだと思います。

そのような子育てのヒントに、きっとなるのではないかな、と思います。

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